労働相談 パワハラ・いやがらせが最多、年次有給休暇についても増加傾向

 労働組合の連合は、6月20日「なんでも労働相談ダイヤル」2019年5月分の集計結果を発表しました。それによりますと、全体で1.364件の相談が寄せられ、前年同月の1.117件を200件以上上まわりました。相談者の年代では40代、50代が全体の半数以上を占め、また、雇用形態では正社員が676件、49.6%を占めていることと合わせて考えますと、中堅・ベテラン社員からの相談が多いとみることができます。

 業種別では医療・福祉が1位で187件・20.6%、ついでサービス業が164件・18.1%でした。内容別では、パワハラ・嫌がらせが175件・12.5%と昨年に続いて1位ですが、働き方改革との関連か、年次有給休暇に関する相談が100件・7.3%(4位)と増えています。

 年次有給休暇に関しては法令の定めもきちんとしており、トラブルになった場合は事業主が法令違反を問われるケースが多いように感じます。そうなる前に手を打っておいてはいかがでしょうか。