パナソニック「時間制正社員」導入 介護事業で業界初

 パナソニックの全額出資子会社で介護事業を展開する「パナソニックエイジフリー」(大阪市門真市)は11月22日、1年以上勤務したパートタイマーの介護職員を対象に「時間制正社員制度」を導入すると発表しました。いままでも勤務時間を選択できる制度はありましたが、その部分は変えず、通常の正社員と時間当たりの賃金を同水準にする仕組みです。人手不足が深刻化する中、優秀な人材を確保するのが狙いです。

 いわゆる「短時間正社員」ですが、ヨーロッパ、なかでもオランダなどでは普及している制度ですが、日本では「業界初」といわれています。時間制正社員制度を利用すると、無期雇用契約となり、能力や経験、勤務時間に応じた昇給があるほか、正社員と同じ福利厚生施設を利用でき、退職金も支払われます。現在の正社員が時間制正社員を選択することもできます。