2017年賃上げの見通し 定昇込みで6332円と予測 労使および専門家471人

 一般財団法人労務行政研究所では、1974年から毎年、来る賃金交渉の動向を把握するための参考資料として、「賃上げに関するアンケート調査」を労使の当事者および労働経済分野の専門家を対象に実施しています。この程、2017年の調査結果がまとまったとして2月1日に発表しました。

 それによりますと、全回答者471人の平均で「6332円・2.00%(定期昇給分を含む)」となりました。昨年度をすこし下回るものの、賃上げ率は2%に乗るとの予測です。労使別に平均値を比べると、ほぼ一致したとのことです。また、いわゆるベースアップを実施する予定とした企業は約24%、実施すべきとした労働側の60%と比べると大きく下回りました。

 アンケートは上場企業が対象ですが、人材確保の観点からも、中小企業も参考にしてみてはいかがでしょうか。